●乳歯はムシ歯になりやすい●
乳歯は永久歯に比べ、大きさも厚さも半分です。硬いエナメル質も象牙質も永久歯の厚さの半分ですから石灰化も弱く、ムシ歯菌に侵されやすいのです。子どもの食べ物は甘くしかも粘着性のものが多く、どうしても食べカスがたまります。食べカスで酸の発酵はますます盛んになり、ムシ歯が進みます。子どもは一人で上手に歯ブラシを使いこなすことができません。歯の清掃が不十分で歯垢がたまり、ムシ歯菌の温床となります。 |
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●乳歯のムシ歯は早期発見・早期治療がポイントです●
乳歯はムシ歯になると進行が早く、痛みもないまま半年ぐらいで神経の近くまで侵されてしまいます。歯の表面が白っぽくなっていたり、黒い小さなシミのようなものが付いていたり、歯の溝が黄色くなっていたらムシ歯です。ムシ歯はかかり初めの症状のときに発見すると、治療も比較的簡単にすみます。毎日の仕上げみがきの時間は、ムシ歯発見のよいチャンス。有効に活用して下さい。
ムシ歯や歯肉炎から乳歯を守るために、歯が生えたらブラッシングをしましょう。小さな子はどうしてもみがき方が下手です。お母さんが必ず仕上げみがきをしてあげましょう。 |
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●生えかわりの時期●
6歳前後に第一大臼歯が生え始めてから乳歯は順番に永久歯に生えかわり、15歳ごろでほぼ永久歯列が完成します。始まりも完成も個人差があります。あせらずにムシ歯や歯周病を予防する努力を重ねながら、歯の成長を見つめて下さい。
残念ですがこんなときは乳歯を抜くこともあります。
- ムシ歯が進行していて骨まで侵されそうなとき。
ムシ歯が進行して、かなり大きな穴があき歯髄まで侵されていることがあります。歯髄は神経や血管が通っている大切な組織です。この組織が侵され、その先端まで細菌が入り込むと、アゴの骨まで溶かしてしまうことがあります。このような状態になると、次に生えてくる永久歯や体全体の健康にまで悪い影響を与えます。ここまで進行したムシ歯は救うことが難しく抜くことになります。
- 乳歯が抜けないうちから永久歯が生えてきたとき。
永久歯を正しく導くため乳歯が抜けないうちから永久歯が生えてくることがあります。こんな時は要注意。歯が生えてきたと喜んでいる場合ではありません。放っておくと、生えかわりが済んで歯列が完成したときに、ガタガタの歯ならびになってしまいます。乳歯から永久歯への生えかわりは自然に行われるのがふつうですが、なかなか抜けないこともあるのです。そんな時は健全な永久歯の発育と成長のために、乳歯を抜いて永久歯が正しい位置に生えることができるようにします。
- ケガで歯に損傷ができたとき。
ケガで歯に損傷ができたときは歯を抜くこともあります 子どもが激しく歯をぶつけるようなことがあったら、すぐ歯科医院に連れて行きましょう。歯が動いたり欠けたままにしておくと、歯の変色や神経が死ぬ原因になります。また、歯が縦割れになった場合も歯を抜かなければならないことがあります。
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●年齢に適した歯みがきのポイント●
- 乳児期・・・・・・赤ちゃんの舌に白っぽいカスがたまります。湿らせたガーゼでそのカスをとってあげましょう。
- 前歯が生えたら・・生後半年ごろから可愛い前歯が生えてきます。大切な乳歯です。ガーゼで歯の汚れをとって下さい。
- 生後1年・・・・・歯ブラシを持たせて慣れさせましょう。自分でみがくようになりますが、お母さんのブラッシングが主です。
- 3歳頃から・・・・自分でみがけるようになります。できるだけ本人にさせましょう。でもまだまだ下手ですから、必ず仕上げみがきでチェックして下さい。
- 5歳頃から・・・・毎食後必ず歯みがきをさせましょう。「1日3回みがき」を習慣づけて下さい。みがき終わったら、お母さんがみがき残しがないかどうか見てあげましょう。
- 6歳頃から・・・・6歳ごろに最初の永久歯「6歳臼歯」が生えてきます。この6歳臼歯はムシ歯になりやすいので、気をつけてみがくようにして下さい。
- お母さんの仕上げみがきが大切です
歯1本1本を、ブラシを歯面に平行にして横に小刻みに動かしてみがきます。 歯と歯ぐきの境目・奥歯は、特に念入りにみがいてあげましょう。 その時一緒にムシ歯のチェックもして下さい。 |
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●乳歯の成長はおかあさんの体内から始まります●
乳歯の芽生えはおかあさんの体内で始まります。妊娠2〜3カ月で、全ての乳歯の歯胚(歯芽)ができます。妊娠月数が進んで胎児のころになると、この歯胚が石灰化し、生まれて5〜10カ月で可愛い歯として生えてきます。上下のアゴに全部で20本。生え揃うのはおおよそ2歳前後です。 |
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●成長をうまくフォローする仕組み『生えかわり』●
人間の体の中であったものが消えて、新たにかわりのものが発生するのは歯だけです。これは体の発育に伴い、アゴの骨も成長し、歯列のアーチが大きくなって、それにふさわしい強くて大きな歯が必要になるからだと考えられています。トカゲのしっぽとまではいかなくとも、人間の成長をうまくフォローするメカニズム『生えかわり』。造物主はなかなか味なことを仕組みます。 |
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●「6歳臼歯」は最初に生える永久歯 ●
臼歯は犬歯の後ろに生えている歯です。食べ物を噛み砕いてすりつぶす働きをします。このうち、後ろ側の大きいものが大臼歯で、上下のアゴに左右3本ずつ生えています。その中の第一大臼歯と呼ばれるものは、6歳前後に生えてくるので『6歳臼歯』と呼ばれています。これは最初に生えてくる永久歯でもあります。 |
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●強くて働き者の6歳臼歯●
ものを噛み砕く力が一番強いのがこの歯です。しかも、この歯の位置を基準にしてつぎつぎと永久歯が生えてくるので、永久歯の歯列(大人の歯のならび)を決定する役割も担っています。 6歳臼歯がムシ歯などで早々と失なわれると、歯列はガタガタになるといわれています。重要なはたらきを持つ6歳臼歯。くれぐれも大切にして下さい。 |
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●ムシ歯になりやすい6歳臼歯●
6歳ごろはまだまだ歯みがきが下手。ところがお菓子は大好きの時代です。特に生えかかりや生え出したばかりのころの6歳臼歯は歯肉にまだおおわれている境の部分や歯のミゾに歯垢がたまり、ムシ歯発生の原因になります。歯の中でもこの歯は一番短命で、寿命が男性で50年、女性で47年ぐらいです。永久歯列が完成してからも、ムシ歯や歯周病にならないよう予防につとめて下さい。 |